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■ 木の家は「暮らすこと」と深く結びついてきた
日本の住文化を語るうえで“木”は欠かせません。
縄文の柱から、寺社建築、そして現代の木造住宅まで、
木は常に 生活と精神文化の中心 にありました。
日本人にとって家とは、
自然の中に身を置くための“居場所”でした。
風を通し、光を受け、
季節の移ろいを感じながら暮らす。
木の家は、自然の中で生きるための器として育まれてきたのです。
■ 木は「生きている」素材として扱われてきた
日本人は木を単なる材料ではなく、
命ある存在として捉えてきました。
- 神社の御神木
- 家の大黒柱
- 棟梁が木を“読む”文化
- 木目を「木の記憶」として尊ぶ感性
木の家は、自然と暮らすための“翻訳装置”のような役目を果たします。

■ なぜ木の家は落ち着くのか:科学と感性の両方から
「木の家は落ち着く」
多くの人がそう感じます。
近年の研究では、木材空間には
- ストレスを和らげる
- 視覚的な疲労を軽減する
- 心拍や血圧を安定させる
- 木の香りによるリラックス効果
といった作用があることが明らかになっています。
しかし、わつなぎが大切にしているのは、
数値だけでは説明できない部分です。
それは「身体の記憶」。
日本人の暮らしは、
何世代にもわたり木とともにありました。
裸足で触れた床の感触、
柱にもたれた時の温度、
雨音をやわらかく受け止める屋根。
そうした無意識の安心感を大切にしていきたいのです。
■ 木造建築と循環の思想
木は、育ち、使われ、
やがて土へと還る素材です。
切り出して終わりではなく、
森を育て、使い、また次へとつなぐ。
この考え方は、
現代で言う サステナブル という概念そのものです。
日本の木造建築文化は、
もともと「循環」を前提とした思想の上に成り立っていました。
わつなぎの家づくりが
自然素材を中心に据えるのも、
流行や装飾のためではありません。
自然と断絶するのではなく、
もう一度、自然の循環の中に暮らしを戻すこと。
これこそが、これからの住まいに必要だと考えているからです。

